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森氏の「女性蔑視発言」にさほど疑問を持たない人たちに思う

こんにちは。
猫飼よしのです。

 

いつも長文記事で読みにくくて申し訳ないなと思いながら記事をアップしていますが、
今回は、しっかり長文記事を書くつもりで書き始めます。
よければお付き合いください。

 

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photo by unsplash

 


オリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言から辞任までの騒動を見ていると、
張本人の森氏が一番、状況を理解していないのではないかと唖然とします。

 

日本というこの国の先行きすら心配になりました。
大丈夫ですか?
森氏の発言とこの騒動に疑問を持たない人達?


■辞任会見はまるで勇退の会見のようだった

【全文】森喜朗会長が辞任表明、女性蔑視発言は「解釈の仕方」「意図的な報道あった」:東京新聞 TOKYO Web

 

辞任会見への注目度はなかなか高かったと思う。
ネットニュースではノーカット版の動画が流れている。

 

これらを見て、呆れ果てた。
一体、1人の数十分の会見で、どれほどの人を疲労させたのだろうと思うくらい、
呆れて見るだけで疲労感が増した会見だった。

 

最初に自身の問題発言について「解釈の問題」だと言っているあたりから、全くの反省も状況理解もできていないことが伺える。

完全に見誤った「辞任会見の趣旨」が反映された辞任の言葉は、
いかに自分が活躍してきたかを語り、自身の発言を「意図的な報道」で悪口にされ、
自分は貢献し大変称賛もされたが、迷惑をかけるから「小学校を留年したぐらいの年で辞めておこう」
と、辞任に至った経緯を語った。

 


森氏が辞任へと至った経緯への理解も、反省もない会見に呆れ、森氏の下でこれまで働いてきた人の苦労が想像され、気の毒な気持ちになったほどだった。


「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる~」が今回の事の発端だったが、随分と長い時間お喋りする辞任会見でした。

 

■今回の騒動が辞任につながったのは、世界が注目したから


森氏の失言は今に始まったことでなく、
「子どもを一人も作らない女性の面倒を税金でみなさいというのはおかしい」とか
随分昔には、
「大阪はたんつぼ。金もうけだけを考えて、公共心のない汚い町」
衝撃的に汚い発言をしていて、
老害もなにも、その人自身が持つ性質であることが分かる。

 

けれど、そんな発言を平気でする人が日本の首相までなっている。
やっぱり、大丈夫かしら、日本。。。

 

今回も、まるでいつものことという風に、おざなりに消えていく話題のはずだったのでしょう。

 

数日前には森氏も笑い話のように釈明し、引退はしないと宣言した。


それは、「女性蔑視」と世界中が捉えた状況を、彼自身はまったく問題視する価値のないことと考えており、それが当然と周囲も認めているからに他ならない。

 

もしも周囲が、世界の反応と同様に、彼の発言の問題点を理解していれば、
これほど後手に回った対応をすることはないだろうと思う。
ましてや、スポンサーから批判のコメントを出される会長なんて、一企業であれば大慌てで即対応することだろう。


世界の注目やスポンサーのコメントなどの社会的圧力がなければ、森氏が辞任することはなかった。
それくらい、日本国内でこういった問題への価値は低く扱われる。

 


■女性蔑視とセクシャルハラスメント


なぜ、日本国内では、森氏の女性蔑視発言は問題とされずにいるのか。

なぜなら、日本国内で女性蔑視やセクハラが「いつものこと」だから。


先日、今回の森氏の発言を取り上げた深夜のニュースを見ていたら、
普段の男性アナウンサーやコメンテーターは映されず、女性数人だけで意見を出し解説していた。

 

一瞬、番組が代わったのかと思うくらいの違和感。
この番組は、男性陣を隠して何を守っていたのだろう。


今回のような「女性蔑視」などの問題が出ると、自動的に私は「セクシャルハラスメント」を思い起こす。

 

それは、そうで、
セクシャルハラスメントとは、端的な性的嫌がらせという意味はもちろん、そもそもは性的言動により相手に不利益を与えることを指す。

女性蔑視も、女性が受けるセクシャルハラスメントもその根幹は繋がっているのだろう。

 

そう思うと、
おそらく女性蔑視・セクシャルハラスメントと感じる言動を受けたことがある女性は、相当多いのではないか。

 


私は、普通に学生時代を経て、会社で働いているが、それでも幾つもセクハラと感じる言動に出会ったことがある。

 

例えば、
学生時代のアルバイト先は、新聞で度々会社名を見るような大手企業だったが、社員さんに肩をもまれる、髪を触ろうとする、未成年をお酒の席に呼ぼうとする、そんな所だった。

 

大企業だからマトモとは限らないと偏った知識を付けた私が、女性が多い会社で働いていると、その会社の上層部は男性だけだった。
上層部が男性だけの会社の飲み会など、本当に酷くて、女性社員を侍らせてお手軽スナック?クラブ?状態。
酔った勢いというていのお触りし放題を見て完全に引いた。

 

はたまた、お酌要因で呼ばれた取引先との接待では、ワンマンで億を稼ぐある会社の社長が「23歳を過ぎた女に価値はない」と言い切っていた。

 


普通の会社員生活にしては、ちょっと濃い内容だとは思うけれども。
似たような経験をしている人は相当いると思う。

はたまた、行動はなくても言葉でセクハラする人なんて山ほどいる

 


ちょっと想像してみてください。
今回の森氏がこういう事をするかどうかは分かりませんが、
女性蔑視発言をするような人がしそうな事ばっかりじゃありませんか?(笑)

 

と、いうのは置いておいて。

 


こういうセクシャルハラスメントや女性蔑視問題について、ちょっとでも話題にしようものなら、
まるで「公共の場で話してはいけないこと」を話すような居心地の悪そうな雰囲気になる。

 

■セクシャルハラスメントを取り上げると途端に弱気になる人たち


先ほどの私の体験談に挙げた人たちは、自分が女性蔑視な態度をしているとは誰一人思っていないだろう。
「オレは女性蔑視な人間だ」なんて、欠片も思っていないのだから。

 

けれど、女性蔑視やセクシャルハラスメントが話題になり意見を求められると、途端に弱気になる。
それは「自分の言動のどれがそうかを理解していないから」
「もしかしたら、あのお触りはセクハラにあたるかも?」という程度の認識だから。

そんな女性蔑視やセクハラ言動に無自覚な人たちは、とにかく、その話題から不快そうに距離を置く。


その距離が、森氏の女性蔑視発言が実際にある時にも「注意しない」「問題視しない」に至るのは当然だろう。


「人のこと言える?」と突っ込まれるほどの心当たりはなくとも、居心地の悪さはあるだろうから。

 

■女性蔑視をしていないと思っている人たちの大半はセクハラに疑問をもっていない


もちろん、男性陣のすべてがセクハラするわけではなく、
女性蔑視やセクシャルハラスメントについて、真剣に問題視している人も沢山いる。

対になる立場から問題視して発言するのは、気遣いが必要だったり労力が必要だろうと思う。


問題は、「無自覚な人たち」だからこそ、問題を可視化させることは難しい。

 目に見えない問題で、さらに距離を置きたいなんとなく不快な問題。

自身が女性蔑視をしていないと思っている人たちの大半はセクハラに疑問をもっていないままだ。

 

 

そして、思う。


もう女性たちは、こうした女性蔑視やセクシャルハラスメントが無自覚に行われ、
一向に改善する傾向にないこの国に、疲れ切り、麻痺し、いつか脱出していくのではないかと。

 

「女性は子供の生むのが仕事」発言しかり、
勘違いの亭主関白言動しかり、
お酒を伴った接客業と日常の区別がつかない言動しかり。


女性からすれば、守ってくれない土地よりも、守ってくれる土地へと移動することの方が、この国に根深くある体質を変えることより遥かに簡単だと思ってしまう。

 

日本は島国であり言葉の壁がある。
それが、日本固有の文化も守り、日本固有の社会を作り出している。


けれど、日々世界との壁は低くなり、ボーダーレスな時代となっていく。
女性から教育を取り上げて内に留めておくことが出来なくった今、それでも変わらず女性にとって住みづらくなっている日本から飛び出し、女性の進出に意欲的であり、女性蔑視の少ない社会があれば、そこが生きる場所となることは、女性にとってより望ましい。

それが旅立った先にあるその国の出生率を上げ、幸福度も上がり、経済も回っていく場所となるのではないか。


もしも、未来の日本に女性たちが愛想をつかして出ていく日が来るとすれば、
それは今、現在の日本の在り方が原因だと思う。

 

 

大丈夫でしょうか、日本?
森氏の今回の諸々にさほど疑問を持たない人たち、大丈夫でしょうか?

 

 

***


ところで、


森氏が辞めるのは得策ではない、という記事も幾つもあった。

そもそも本当に優秀な人間はこんな多大な不利益を起こさない。

今回の事で生まれた損失を金額に表して、それでも森氏の辞任は得策ではないと言えるのか。

そもそも、辞めることが話題になりすぎ、といった森氏バッシングを批判する記事も見たが、そもそも本当に論点はそこなのか。
辞めることが主題ではない、日本の社会の体質そのものがこの論点なのではないのか。

 

 

やっぱり、大丈夫かな?

と、思ってしまうのです。

 

 

***

 

 

長々と語ってしまいました。

お付き合いくださりありがとうございました。




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